Erzbergrodeo 2023 終了
Red Bull主催のエクストリームエンデューロ(ハードエンデューロ)レースの「Erzbergrodeo 2023」が終了しました。
「Erzbergrodeo」と書いて、エルズベルグロデオ(エルツベルグロデオ)と読みます。
二輪競技って日本では一般的な知名度がないため、いきなり「エルズベルグロデオ」と聞かされても、何のことか分かりませんよね。
「鈴鹿8耐」であれば、”聞いたことはある”という方も少なくはないかもしれません。
「Moto GP」も知名度あるキーワードですよね。
「F1」や「ラリー」もですね。
ですが、どう言っていいのか、それぞれ、キーワードの階層?意味?はそれぞれ違います。
まぁ、細かいことはいいとして、二輪の知名度が広がるように、今回の記事では、エルズベルグについて書いてみたいと思います。
因みに、「F1」は「フォーミュラ1」の略でして、実は「F2」「F3」「F4」もあったりします。
「F3」では野田樹潤選手が海外で奮闘中ですね。
頑張って欲しいです。
で、海外では、それぞれのカテゴリ内のクラスを数字で分けることが多いです。
フォーミュラであれば「F1」「F2」「F3」「F4」など。
Motoであれば「Moto GP」「Moto2」「Moto3」など。
Trialであれば「Trial GP」「Trial2」など。
日本であれば、Jリーグがそういった表現を取り入れてますね。
「J1」「J2」ですかね。
他の競技で、こういったクラス分けをしてますかね?
まぁいいか、本題に入っていきます。
エルズベルグロデオについて
本家サイトです。
エルズベルグロデオは簡単にかいつまんで言うと、以下のようなレースです。
- 大きな大会ではあるけど、公式レースではなく、草レース。
Red Bullが主催はしているけど、国際モーターサイクリズム連盟(FIM)の主導?主催?主宰?ではないため、賞金やそれに相当するような賞典やランキングがあるわけではない。 - 完走すると、完走フラッグと、エルズベルグの岩でつくられた盾と、名誉をもらうことができる。
- ライダーは世界中から集まる。
エントリーは自由に出来る。
2023年大会は、日本人ライダーが二人出走。 - レースは全4日にわたって行われる。
最初の3日の間にプロローグと言われる予選があり、この予選で4日目の決勝レースのスタート順番が決まる。 - 決勝レースは、スタートからゴールまでの設定があり、4時間という時間で走り切る。
ゴールすれば完走、途中で4時間が経てば「DNF(Do Not Finish)」。
CP(チェックポイント)が27程あり、途中に給油ポイントもある。
このチェックポイントを早く通過することで順位が決定していく。
完走しない人の方が多いため、チェックポイントの通過時間が、順位決めの要素となる。 - ハードエンデューロ(エクストリームエンデューロ)は、ロードレースのようにサーキットで全員揃ってスタート・・・という形式ではなく、列だけが決まられ、そこから順々にスタートしていく形式。
セクション(岩や坂などの障害物のある箇所)で詰まることが予想されるため、全員が一斉にスタートしても仕方がなく、それがフェアだとは判断されないために、こういったスタート形式になっています。 - 車両は基本的に、オフロードバイク。
ただしかし、公道を走行するような仕様ではなく、完全にレース仕様になっており、日本で販売されているナンバー付き車両の2/3くらいの重さで、排気量は変わらないけどパワー(馬力)は倍くらいあるような車両が使われている。 - KTM、Husqvarna、GASGASというメーカーのオフロードバイクが大半を占めている。
今大会ではRIEJU(リエフ)やYAMAHAのマシンが出走していた。
どちらも世界的に有名なライダーが乗っていたこともあって一部話題になっていた。
ポルタレスというライダーがYAMAHAのテネレ700というバイクに乗っていて、最終、CP17まで通過。
テネレ700は、200kgくらいある700ccのバイク。
このようなハードな山を走るようなマシンではなく、あくまでラリーで走るような道を想定してつくられたトレールバイク(オフロードバイク)。
RIEJUは、GASGASが元になっているバイク。 - Red Bullが常にライブ配信をするため、世界中、CMなしでどこからでも見ることが出来る。
- 走行中のマシンの位置情報はチップが埋め込まれたゼッケンを使うなど、レーステクノロジーにおいても世界トップクラスのレース。
電波の届かない山の中を走り、道を間違えたライダーを行方不明にしないための対策もなされている。
というのが、エルズベルグロデオってところですかね。
エルズベルグに出走している日本人ライダー
今回、出走した日本人ライダーは以下のお二人です。
どちらのライダーにおいても、バイク経歴は十分で、日本での実績も十分。
日本代表を名乗っていただいて何ら問題はないんじゃないかなと思います。
細かい情報はいろんなサイトに掲載されていますので、各々お調べいただければと思います。
石戸谷 蓮 / いしどや れん
ジャンクスポーツに出演したことのあるライダー。
ご自身も日本でハードエンデューロレースを主催する。
藤原 慎也 / ふじわら しんや
トライアル出身のライダーで、トライアルのレースも参戦しながら、ハードエンデューロにも挑戦。
トライアルでもトップクラスのIAS(国際A級スーパー)に属する。
日本人ライダーと全体的なリザルト(結果)について
今大会、完走者は17名ということでした。
1,500名が走られ、完走したのが17名・・・。
絶望的な数字ですね・・・。
2022年は17名の約半数程しか完走者が出ませんでした。
CP(チェックポイント)が全部で27あり、日本人のお二人は、それぞれCP20あたりまではこられていたようでした。
で、最終的な順位は藤原選手で70位くらい、石戸谷選手は90位くらい・・・というリザルトでした。
ゴール(完走)しようと思ったら、決勝スタートを1列目からスタートしなければかなりキツい戦いになるんですね。
プロローグで100位くらいだった二人は、3列目か4列目くらいからのスタートだったようです。
3列目や4列目のスタートになると、途中の渋滞に巻き込まれやすく、それが先に進めない大きな要因になるんですね。
このプロローグ(予選)、荒れた道をモトクロスのごとく走り、タイムを競う設定になっています。
セクションなどはなく、直線に近い荒れた道を走行します。
シケイン(速度を落とすための急カーブなど)があるため、アクセルを開けっぱなしというわけではありません。
つまり、エルズベルグを完走するためには、オフロードのスピード走行も問われ、難関セクションをクリアするテクニックも問われるレースになっているんですね。
締め
という感じで、エルズベルグロデオ 2023が終了しました。
日本のハードエンデューロファンの皆さんは、Red Bullに釘付けだったのではないでしょうか。
先日、柔道の試合の放送が途中で切れたことがありました。
また、CMをそこらじゅうに挟んだりしてる日本のTVのことを考えると、Red Bullがどれほど凄いことをしてるのか、物凄く実感出来た気がします。
個人的に思っていることなんですが、Red Bullが主催やサポートをしている競技にはまだまだ可能性があると思っていまして、日本を変える競技もあると思うんですね。
サッカーや野球だけが競技じゃないので、そういった意味でも、もっと広がってほしいなぁと、改めて思いました。
まだ知らない競技があるので、今後、もっと色んなことを知りたいなぁ・・・なんて思うんですが、それよりも、ぼくはぼくでトライアルを上手くなってトップクラスのレースに出たいんですよね。
仕事もトライアルも、どちらも全力で取り組みたく思う今日この頃です。
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